この記事でわかること
- 「知のサッカー第2巻」のおすすめポイント
- 「知のサッカー第2巻」の注意ポイント
この記事では上記の疑問を解決していきます。
ご自身のお子様や日頃指導している選手たちにお手本となるプレーを見せてあげることは、より良い選手となるためにとても効果的です。
しかし、サッカー未経験の指導者にとって実際にやってみせるというのはとてもハードルが高いものですし、テレビ中継を録画したDVDなどを渡したとしてもどこがポイントなのかは伝わりにくいです。
また、ネット上ではたくさんのプレー動画を見ることができますが、ボールの蹴り方やボールタッチの仕方についてのものが多く、ボールを持っていない時の動き方や準備の仕方などについて理解することは難しいです。
そんな時に役立ってくれるのが、今回ご紹介する「知のサッカー第2巻」というDVDです。
「サッカーサービス社」から発売された小学生・中学生向けのこのDVDは、よくあるボールコントロールの教材ではなく、様々な局面において「正しい判断」と「正しい動き」ができるようになることを目的に制作された画期的なDVDです。
私もこのDVDを実際に購入して様々なことを学ぶことができましたが、どのように指導現場で役立てられるのかというおすすめポイントだけでなく、購入前に知っておきたい注意ポイントも隠さずご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
こんな指導者におすすめ!
こんな指導者におすすめ!
- サッカーのプレー経験がなく、自分でお手本となるプレーを見せるのが難しい方
- オフザボールの質を改善させたいと考えている方
- 認知力・判断力を上げるためのトレーニングメニューを知りたい方
- ボールコントロールの技術が高いのに試合での活躍に結び付かない選手がいる方
- 選手の成長速度が落ちてきたと感じられている方
- フィジカルの差で活躍できない選手がいる方
おすすめポイント
1.「認知」と「判断」に特化した内容である
「正しい認知とは何か」
「正しい判断とは何か」
この2点についてわかりやすく紹介しているDVDであるというだけで、とても大きなおすすめポイントであるということができます。
サッカーのプレーは「認知」→「判断」→「実行」という3段階のプロセスを経ておこなわれます。
「試合中のすべてのミスのうち、約70%は認知・判断の段階で起こっている」
と言われる中、市販されているサッカー教材の多くは「実行」つまりボールコントロールに関するものです。
サッカー選手として必要不可欠な能力を向上させたいと考える方にとって、このDVDはこの上なく有益でしょう。
2.トレーニングのテーマとコンセプトが豊富である
サッカーというスポーツには無数のプレー状況が存在するため、1つ2つの限られた状況で良い認知や判断ができたとしても試合で活躍することは難しいでしょう。
さすがにすべてのプレー状況を紹介することは難しいですが、出現頻度の高い8つのプレーテーマと、各テーマごとに4つずつの計32個のプレーコンセプトが紹介されていることは十分なボリュームと言えます。
3.練習メニューが豊富に紹介されている
ただプレー映像が紹介されているだけのDVDでは、コーチが普段の指導に活かすことが難しくなってしまいます。
その点、このDVDではプレーコンセプトごとにトレーニングメニューが紹介されているため、ただ知識を得るだけに留めることなく選手やチームのレベルアップに役立てることが容易です。
※ただし、練習メニューをそのままコピーするのではなく指導対象に合わせてアレンジすることは忘れないようにしましょう!
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4.練習メニューのテキストが付属している
DVDの中で練習メニューが紹介されているだけでも大変ありがたいのですが、それに加えて全56ページにわたる解説テキストも付属しています。
しかも、ただ練習メニューを紹介したものに留まらず、選手に問いかけるべき質問やコーチングの事例も紹介されており、より実践的なものになっています。
A4サイズのため指導の日にカバンに入れて持ち歩いても邪魔にならず、すぐに練習メニューが確認できて大変便利です。
5.お手本となるプレーとともに改善の余地があるプレーも紹介されている
プレーを向上させるためには「こうすればいいんだな」というお手本となるプレーを見ることが大切ですが、それだけでなく「こうしてはいけないんだな」という改善の余地があるプレーを知ることもまた必要です。
このDVDでは良いプレーだけでなく改善の余地があるプレーも紹介されており、「こうなってしまっている」「このようにすべきであった」ということが理解できるようになっています。
6.収録時間の長さが十分にある
教材DVDにおいては、その質とともに収録時間の長さもとても重要です。
このDVDは2枚組になっており、それぞれ84分・88分と十分なボリュームとなっています。
同じトレーニングテーマ・コンセプトであっても状況の異なった様々なシーンを見ることができるため、より実戦で応用しやすくなっています。
注意ポイント
1.内容がやや難しい
「おすすめポイント」にてご紹介した通り大変役に立つDVDですが、小学生が一人で視聴して理解するにはやや難しい内容であるかもしれません。
ただし、ただプレー映像を垂れ流したものではなく解説の音声も付いていますし、普段からよくサッカーを視聴するという方であれば飲み込めるレベルです。
また、保護者の方が一緒に視聴できればお互いに理解が進むはずですし、コミュニケーションを図る一助にもなるのではないでしょうか。
2.プレーシーンの選択にやや疑問を感じるものがある
全128個のプレーシーンが収録されていますが、時折「より典型的なシーンがあったのでは?」と感じるシーンが見受けられます。
それでも誤りというわけではないのでプレー理解に支障をきたすわけではなく、特に気にならないという方の方が多いかもしれません。
3.字幕が付いていない
商品ページのサンプル動画には字幕が付いていますが、実際の商品の映像には付いていません。
十分に聞き取りやすい解説音声が収録されているため全く問題は感じませんが、サンプル動画を見て字幕がついていると思われる方もいらっしゃると思いますのでご注意ください。
まとめ
この記事のまとめ
「知のサッカー第2巻」のおすすめポイント:
- 「認知」と「判断」に特化した内容である
- トレーニングのテーマとコンセプトが豊富である
- 練習メニューが豊富に紹介されている
- 練習メニューのテキストが付属している
- お手本となるプレーとともに改善の余地があるプレーも紹介されている
- 収録時間の長さが十分にある
「知のサッカー第2巻」の注意ポイント:
- 内容がやや難しい
- プレーシーンの選択にやや疑問を感じるものがある
- 字幕が付いていない
最後までお読みいただきありがとうございます。
ご紹介しました通り、認知力・判断力を向上させられる大変貴重な教材です。
コーチ・プレーヤーともに「必要なのはわかっていたけれどどうしたらよいかわからなかった」という所に焦点を当てているので、視聴することで効果を得られる方はとても多いのではないでしょうか。
認知・判断といった戦術の話になると、
「うちの子はまだ小学校低学年だから・・・」
というような反応をされる方も多く見受けられます。
しかし、サッカーの本場であるスペインのコーチが「戦術のトレーニングは何歳から始めればよいでしょうか?」という問いに以下のように回答していました。
「戦術のトレーニングを開始するのは早ければ早いほど良い」
「小学校1年生だからといって、正しい判断ができなくてもいいというわけではない」
ボールコントロールが優れている・足が速いというだけではなく、本当の意味で「良いサッカー選手」を育てるために、ぜひこのDVDを活用してください!
※第2巻以外にも、攻撃・守備・コーディネーション・チームプレーについて収録されている第1巻や、ディフェンス面の認知・判断に特化した第3巻も発売されており、単品だけでなくお得なセット販売もされております。
私は1・3巻は未購入なのですがとても興味を持っているので、購入して内容をご紹介できる日が来るかもしれません。
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