練習メニュー作成 ディフェンス(グループ戦術)

【保存版】サッカーのディフェンストレーニング(グループ戦術):守備を強化する練習の鍵【10+26個の戦術キーファクターを全公開】

この記事でわかること

  • ディフェンスを改善したい場合、どんな要素をトレーニングすればよいのだろうか?
TETSUYA

この記事では上記の疑問のうち、グループ戦術面の課題を解決していきます。

「選手はみんな守備を頑張っているけれど各自の能力頼みで、チームとして狙いをもってボールを奪うことができない」

「複数vs複数の状況になった時にうまく対処できない」

そうと分かっていても、初心者コーチの方であれば「その解決のためにはどんな要素をトレーニングすればよいのだろうか?」と悩んでしまうこともあるでしょう。

そんな方のために、この記事では厳選した10+26個のキーファクター(=テーマとしたプレーを改善させるための要因)をすべてご紹介いたしますので、ぜひ今後の指導に役立ててください!

もくじ

 

「ディフェンス(グループ戦術)のキーファクター」のダウンロード(Excel・PDF)

ディフェンス(グループ戦術)のキーファクター

 

 

サッカーの練習における「キーファクター」とは?

「キーファクター」とは、「テーマとした課題を改善するために具体的に何ができるようになれば良いか」を示すものです。

 

例えば、練習のテーマを「ポゼッション」としたとしても、ボールコントロールがうまくいかずにパスがつながらないのと、ボールを受ける場所が良くないためにパスがつながらないのでは、必要なトレーニングは全く違ってきます。

 

この知識を前提として話を進めますので、もし「イマイチ理解できない」「この点についてもっと頭を整理してから読み進めたい」という方は以下の記事に目を通していただければと思います。

 

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「戦術キーファクター」と「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」の違い

キーファクターは、「戦術キーファクター」「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」の2種類に分けられ、この記事では「戦術キーファクター」についてご紹介します。

 

「戦術キーファクター」のトレーニングは基本的に相手がいる状態でおこなわれ、「今どのような状況にあるのか」「その状況下ではどのようなプレーを選択すべきなのか」ということを認知・判断できるようになることを目指します。

 

一方、「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」のトレーニングでは、狙い通りにボールや身体を操作できるようになることを目指します。

基本的にはそれぞれを分けてトレーニングすることはなく、戦術キーファクターを意識したトレーニングメニューをおこないつつ、ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクターについても同じトレーニングの中で改善させていくことが望ましいです。

その方が実際の試合でどのようなプレーが必要になるのかがより明確になるからです。

例えば「パスの質」というキーファクター1つをとっても、相手がいなければどんなゆっくりしたボールでも味方に届いてしまうので、改善の必要があるプレーであることに気づきにくいでしょう。
そこで「もっと速いボールを蹴ろう」と促しても、どのくらいのスピードが必要なのかをイメージさせるのは難しいのです。
ただし、チーム全体の技術面の能力が足りずトレーニングが成り立たない場合や、サッカー初心者で相手がいない状態でもボールコントロールがままならない場合などには、別個にボールフィーリング・クローズドスキルの向上に特化した時間を設けてあげるのもよいでしょう。

 

ディフェンストレーニングの目的

このブログでは、ディフェンスというテーマのトレーニング目的を、

「ゴールを奪うために相手からボールを奪う」「ゴールを奪われないために相手からボールを奪う」という意識を常に持ちながら、プレーエリアや状況に応じて適切なプレーを選択し、「ゴールを守る」という最も重要な守備時の目的を達成できるようにすること

としています。

これは個人戦術・グループ戦術共通です。

 

また、このブログではディフェンストレーニングを「個人戦術」と「グループ戦術」に分けていますが、そうでなく「プレッシング」と「ブロックを強いた守備」に分けるなどしても整理しやすいと思います。

 

キーファクターの紹介

ここからキーファクターをご紹介していきます。

 

ここでのグループ分けは、類似したキーファクターや1つのトレーニングで一緒に出てきやすいものを同じグループにまとめてあります。
ただしそれはあくまで1つの案であり、他のキーファクターをトレーニングした際にも同様に一緒に出てくるものがあるので、グルーピングは指導対象のレベルや年齢などに合わせる形で適宜変更してかまいません。
場合によっては、「このキーファクターには上の学年になってから取り組もう」とした方がよいということもあるでしょう。

また、何個のキーファクターを1つのグループとして扱うのか、グループの数をいくつにするのかについても選手の習得の速さによって調整することが望ましいです。

 

どのキーファクターから習得させるかについてもご紹介した順番通りでなくて構いませんが、簡単なもの・理解しやすいものから始めて徐々に難易度を上げていくという点は変えるべきではありません。

 

グループ⓪

No.0:「ディフェンス(個人戦術)」のキーファクターを習得しておく

「ディフェンス(個人戦術)」のキーファクターはすべて「ディフェンス(グループ戦術)」でも必要となります。

この記事のタイトルを「12+24個の戦術キーファクター」としているのは、10個のグループ戦術キーファクターに加え、26個の個人戦術キーファクターが必要になるためです。

 

「ディフェンス(個人戦術)」のキーファクターは以下の記事にてご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

【保存版】サッカーのディフェンストレーニング(個人戦術):守備を強化する練習の鍵【26個の戦術キーファクターを全公開】

続きを見る

 

グループ①

No.1:予測・連動・ワンサイドカット

ファーストディフェンダーは相手のプレーを限定して後方の選手が予測をたてられるようにし、後方の選手はボール保持者の状況によって次のプレーを予測するようにする。

 

No.2:チャレンジ&カバー

カバーする選手は、目の前の味方が抜かれた時と、自分がマークする相手にボールが出た時の両方に備える。
※ヘディング処理時の対応もトレーニングする。

 

No.3:逆サイドからのスライド・空いたスペースを埋める

状況を問わずいつも自分のポジションにいたり特定の選手をマークしたりするのでなく、「ボールを奪い攻撃をするため」「失点の確率を下げるため」のディフェンスであることを認識する。

 

グループ②

No.4:数的優位を作る

ディフェンディングサードで同数の危険な状況を作らない。
基本的に「相手の人数+1人」を作る。相手に対し+2~3人の状況を作るとその場では有利になるかもしれないが、別のところに大きな穴ができやすい。
相手に対し+2~3人の状況の状況になったら必ずボールを奪いきる。

 

No.5:数的優位・同位・不利での守備

数的優位:協力してボールを奪う。
数的同位・不利:1対1で奪い切る・ゴールから遠ざける・味方が多いエリアへ誘導する・攻撃を遅らせて味方が戻る時間を作る。
※場所・状況で使い分ける。

 

グループ③

No.6:ゾーンマーク(マークの受け渡し)

フォーメーションや守備のバランスを崩さないようコミュニケーションをとってマークを受け渡す。

 

No.7:マンマーク

相手セットプレー時やエリア内でのクロス対応などマークの受け渡しが難しい状況ではマンマークで守る。

 

グループ④

No.8:ライン間の距離

それぞれのライン同士は、
・ライン間でボールを受けさせない
・ライン間でボールを受けた選手に前を向かせない
・すぐプレスバックに行ける
という距離を保つ。
また、前後のラインが重なって1列になってしまわないようにする。

 

No.9:ラインを揃える(ラインコントロール)

オフサイドを奪いやすくする。
相手がどこから攻めてきても守備のバランスがとれるようにする。
相手ボール保持者の状況や能力、ボールの動きに合わせてラインの高さを変える。
GKのプレーエリアや最終ラインの選手の背後への対応力に応じて、「これ以上下げない」というラインを設定する。

 

グループ⑤

No.10:セットプレー

①スローイン
②コーナーキック
③フリーキック(近距離)
④クイックリスタート
⑤ゴールキック
⑥フリーキック(遠距離)
⑦キックオフ
⑧フリーキック(エリア内間接)
⑨PK

 

まとめ

この記事のまとめ

ディフェンス(個人戦術)のキーファクター一覧:

グループ⓪

No.0:守備の三原則

グループ①

No.1:予測・連動・ワンサイドカット

No.2:チャレンジ&カバー

No.3:逆サイドからのスライド・空いたスペースを埋める

グループ②

No.4:数的優位を作る

No.5:数的優位・同位・不利での守備

グループ③

No.6:ゾーンマーク(マークの受け渡し)

No.7:マンマーク

グループ④

No.8:ライン間の距離

No.9:ラインを揃える(ラインコントロール)

グループ⑤

No.10:セットプレー

 


最後までお読みいただきありがとうございます。

 

ディフェンストレーニングの効果は、ただ失点やピンチを減らすだけにとどまりません。

ボールを奪う能力が上がれば攻撃の機会を増やすことができますし、より相手ゴールに近い位置でボールを奪うことができるようになれば得点力も上がるでしょう。

そうしたことをチームで共有して取り組むことができれば、受け身ではなくよりアグレッシブな姿勢で守備の練習に取り組めるのではないでしょうか。

 

携帯に便利なWord・PDFタイプのキーファクター一覧表もご用意しましたので、ぜひチーム作りに役立ててください!

 

「ディフェンス(グループ戦術)のキーファクター」のダウンロード(Excel・PDF)

ディフェンス(グループ戦術)のキーファクター

 

 

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