練習メニュー作成 ボールフィーリング・クローズドスキル キーファクター解説 ボールフィーリング・クローズドスキル

【保存版】サッカーのボールフィーリング・クローズドスキルトレーニング:攻撃を強化する練習の鍵【33個のキーファクターを全公開】

この記事でわかること

  • ボールコントロールを改善したい場合、どんな要素をトレーニングすればよいのだろうか?
TETSUYA

この記事では上記の疑問を解決していきます。

 

サッカーにおいて攻撃を成功させるためには正しい判断と正確なボールコントロールが必要ですが、この記事ではボールコントロールの方にスポットを当てていきます。

キックやボールコントロール、ボールタッチのトレーニングはどのチームも取り組んでいると思いますが、どんなプレーができるようになるべきなのか・どんなプレーを良しとすべきなのかがあいまいになっているケースも珍しくありません。

「そんなことを一つ一つ考えるのは大変」という指導者・コーチの皆様のために、この記事では厳選した33個のキーファクター(=テーマとしたプレーを改善させるための要因)をすべてご紹介いたしますので、ぜひ今後の指導に役立ててください!

もくじ

 

「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」のダウンロード(Excel・PDF)

ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター

 

 

サッカーの練習における「キーファクター」とは?

「キーファクター」とは、「テーマとした課題を改善するために具体的に何ができるようになれば良いか」を示すものです。

 

例えば、練習のテーマを「ポゼッション」としたとしても、ボールコントロールがうまくいかずにパスがつながらないのと、ボールを受ける場所が良くないためにパスがつながらないのでは、必要なトレーニングは全く違ってきます。

 

この知識を前提として話を進めますので、もし「イマイチ理解できない」「この点についてもっと頭を整理してから読み進めたい」という方は以下の記事に目を通していただければと思います。

 

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「戦術キーファクター」と「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」の違い

キーファクターは、「戦術キーファクター」「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」の2種類に分けられ、この記事では「戦術キーファクター」についてご紹介します。

 

「戦術キーファクター」のトレーニングは基本的に相手がいる状態でおこなわれ、「今どのような状況にあるのか」「その状況下ではどのようなプレーを選択すべきなのか」ということを認知・判断できるようになることを目指します。

 

一方、「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」のトレーニングでは、狙い通りにボールや身体を操作できるようになることを目指します。

基本的にはそれぞれを分けてトレーニングすることはなく、戦術キーファクターを意識したトレーニングメニューをおこないつつ、ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクターについても同じトレーニングの中で改善させていくことが望ましいです。

その方が実際の試合でどのようなプレーが必要になるのかがより明確になるからです。

例えば「パスの質」というキーファクター1つをとっても、相手がいなければどんなゆっくりしたボールでも味方に届いてしまうので、改善の必要があるプレーであることに気づきにくいでしょう。
そこで「もっと速いボールを蹴ろう」と促しても、どのくらいのスピードが必要なのかをイメージさせるのは難しいのです。
ただし、チーム全体の技術面の能力が足りずトレーニングが成り立たない場合や、サッカー初心者で相手がいない状態でもボールコントロールがままならない場合などには、別個にボールフィーリング・クローズドスキルの向上に特化した時間を設けてあげるのもよいでしょう。

 

ボールフィーリング・クローズドスキルトレーニングの目的

このブログでは、ボールフィーリング・クローズドスキルというテーマのトレーニング目的を、

その場の状況・課題を解決するために、意図したとおりにボールや身体を操作できるようにすること

としています。

 

「クローズドスキル」と「オープンスキル」について

「クローズドスキル」という言葉にあまりなじみがないという方もいらっしゃるはずですので、ここでご説明いたします。
「クローズドスキル」は相手がいない状況・判断の必要がない(あまりない)状況での技術のことで、「思った通りにボールが蹴れたか」「狙い通りのボールタッチができたか」というのが成否の判断基準となります。

その一方で「オープンスキル」というものがあり、これは味方や相手がいる状況・判断が必要な状況での技術のことです。
例えば、相手が近くにいなければ体から離れたところにファーストタッチを置くことが正解である状況もありますが、もし相手が近くにいる状況でこれをおこなってしまえばボールを奪われてしまいます。
このように状況に適したプレーを判断・実行できれば、「オープンスキルが身についている」ということができます。

 

グループ分けについて

この記事では「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」をプレーの種類や出現するシーンによって以下の5つにグループ分けています。

①ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「全般」
②ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「ボールプロテクト」
③ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「ボールを運ぶドリブル (ランウィズザボール)」
④フィニッシュ:「突破のドリブル」
⑤フィニッシュ:「シュート・クロス」

 

キーファクターの紹介

ここからキーファクターをご紹介していきます。

 

ここでのグループ分けは、類似したキーファクターや1つのトレーニングで一緒に出てきやすいものを同じグループにまとめてあります。
ただしそれはあくまで1つの案であり、他のキーファクターをトレーニングした際にも同様に一緒に出てくるものがあるので、グルーピングは指導対象のレベルや年齢などに合わせる形で適宜変更してかまいません。
場合によっては、「このキーファクターには上の学年になってから取り組もう」とした方がよいということもあるでしょう。

また、何個のキーファクターを1つのグループとして扱うのか、グループの数をいくつにするのかについても選手の習得の速さによって調整することが望ましいです。

 

どのキーファクターから習得させるかについてもご紹介した順番通りでなくて構いませんが、簡単なもの・理解しやすいものから始めて徐々に難易度を上げていくという点は変えるべきではありません。

 

①ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「全般」

No.1:パスの質

速いグラウンダーのボールを正確に蹴る。
味方が次のプレーに移りやすいパスを出す。

 

No.2:ファーストタッチ

1回のタッチで強く(遠くに)蹴れる位置や選択肢を多く持てる位置にボールを置く。
動きながら正確にボールコントロールする。
体の近くに止めるだけでなく方向づけたコントロールもできるようにする(コントロールオリエンタード)。
速いグラウンダーのボールを正確に止める。
ディフェンスから遠ざかる。
ファーストタッチ後すぐにパスを出す(そのためのキックする脚と反対脚でのタッチ)。

 

No.3:プレー前のラストタッチ

強く(遠くに)蹴れる位置や選択肢を多く持てる位置にボールを置く。
プレー前のラストタッチの前後にゴールや受け手を見る。

 

No.4:動いているボールのキック

動いているボールの移動距離・速度を頭に入れ、軸足を踏み込む場所やキックのタイミングを調節できるようにする。

 

No.5:様々な部位でのボールタッチ

状況に応じたボールタッチを両足・インサイド・アウトサイド・インステップ・インフロント・ヒールなど様々な部位でできるようにする。
ボールの高さに応じて頭・胸・腹・太腿などでコントロールできるようにする。

 

No.6:ボールの蹴り分け

体の向きを変えずに左右・高低・長短のボールを蹴り分けられるようにする。

 

No.7:様々な球種のキック&コントロール

ボールスピード・高さ・カーブの有無・トップスピンとバックスピンなど様々な球種のキック&コントロールができるようにする。
※ボールのスピードや飛距離を出すには、足に力を入れるのでなく最後の一歩の踏み込みを長くしたり速くしたりする。
※蹴り足で着地する蹴り方も習得する。
高いボール・弾んでいるボールを可能な限り早く落ち着かせられるようにする。

 

No.8:キックフェイント

蹴ると見せかけて足元に止める・方向を変える・蹴るタイミングをずらすなどができるようにする。

 

No.9:ボールを受ける際のフェイント

方向の変化だけでなく、ボールを受けると見せかけて流すなどもできるようにする。

 

No.10:周りを観る(ボールから目を離す)

常に周囲の状況を把握し、適切なプレーを選択できるようにする。

 

No.11:プレーの瞬間まで状況判断をする

味方や相手の動きを最後まで見て、プレーの瞬間まで状況判断をする(必要に応じて直前でプレーを変える)。

 

No.12:間接視野で見る

ボールと周囲が両方見える目線の高さをキープする。
※ボールを見ずにそれ以外のものだけ見てプレーできるようになれるとよい。

 

No.13:ワンタッチプレー

ボールの勢いに応じて力の入れ方を変える。
キック:足首を固定する・緩める
ヘディング:首を振る・固定する・腕を使う

 

No.14:パスを出した足で1歩目を踏み出す

パスを出すこととその後動き出すことを1つの動作で行う。

 

②ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「ボールプロテクト」

No.15:相手とボールの間に入る

ボールを奪われないようにする。
突破した後に相手のランニングコースに入る。

 

No.16:相手から遠い方の足でボールを扱う

相手が届かないところにボールを置く。

 

No.17:両足のインサイド・アウトサイドでターンする・回る

相手がどの方向にいるかによって様々なターンが使い分けられるようにする。

 

No.18:腕を使う

相手と距離をとる・相手をブロックする。
腕を伸ばして相手がいないことを確認する。
ヘディング時に相手をブロックする。

 

③ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「ボールを運ぶドリブル (ランウィズザボール)」

No.19:適切なドリブルスピード

周りを見ながらプレーできるスピードでボールを保持する。
※状況を認知した結果、運ぶドリブルで前進すべき状況であれば適度にスピードを上げる。

 

No.20:アウトサイドを使ったドリブル

長い距離を素早く移動できるよう、アウトサイドを使ったドリブルができるようにする。

 

No.21:少ないタッチでボールを運ぶ

長い距離を素早く移動できるよう、少ないタッチでボールを運べるようにする。

 

No.22:方向転換

ドリブルの方向を変えられるようにする。
スピードの有無・ストップから・ストップなしからの方向転換。

 

④フィニッシュ:「突破のドリブル」

No.23:素早いボールタッチによるフェイント

相手のバランスを崩す。
予想できないプレーをする。

 

No.24:ボールを触らないフェイント

足や体の動きで相手を惑わす。

 

No.25:緩急をつける

常に一定速度でプレーするのでなく、スピードに変化をつける。

 

No.26:相手と適切な距離をとる

近すぎるとボールを奪われてしまい、遠すぎると突破できない。

 

No.27:バランスを保つ

両肩の高さを平行に保ち、左右どちらにも行ける状態を常に保つ。

 

No.28:ボールに触れない方の足を先に動かす

先にボールをタッチすると体からボールが離れてしまうほか、両足の間隔も開いてしまう。

 

No.29:両足の幅を近くする

方向転換やスピードの変化などがスムーズにできるように、常にバランスの取れる足の置き方をする。

 

No.30:相手と正対する

左右どちらにも突破できる状態を作る。

 

No.31:相手に正対せず角度を作る

突破しやすい角度に持っていく。

 

⑤フィニッシュ:「シュート・クロス」

No.32:ゴールを見ずにシュートする

スペースや時間がない状況を想定し、ゴールマウスを見ずにイメージしてシュートする。

 

No.33:様々な種類のクロス

アーリークロス・マイナスのクロス・グラウンダーなど、フィニッシャーのタイプや状況に応じてクロスの種類を使い分ける。
味方が合わせやすいボールだけでなく、DFが味方ゴールを向く・ボールスピードがあるなど相手が対応しづらいボールも意識する。

 

まとめ

この記事のまとめ

ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター一覧:

①ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「全般」
No.1:パスの質

No.2:ファーストタッチ

No.3:プレー前のラストタッチ

No.4:動いているボールのキック

No.5:様々な部位でのボールタッチ

No.6:ボールの蹴り分け

No.7:様々な球種のキック&コントロール

No.8:キックフェイント

No.9:ボールを受ける際のフェイント

No.10:周りを観る(ボールから目を離す)

No.11:プレーの瞬間まで状況判断をする

No.12:間接視野で見る

No.13:ワンタッチプレー

No.14:パスを出した足で1歩目を踏み出す


②ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「ボールプロテクト」

No.15:相手とボールの間に入る

No.16:相手から遠い方の足でボールを扱う

No.17:両足のインサイド・アウトサイドでターンする・回る

No.18:腕を使う


③ポゼッション・ビルドアップ・フィニッシュ共通:「ボールを運ぶドリブル (ランウィズザボール)」

No.19:適切なドリブルスピード

No.20:アウトサイドを使ったドリブル

No.21:少ないタッチでボールを運ぶ

No.22:方向転換


④フィニッシュ:「突破のドリブル」

No.23:素早いボールタッチによるフェイント

No.24:ボールを触らないフェイント

No.25:緩急をつける

No.26:相手と適切な距離をとる

No.27:バランスを保つ

No.28:ボールに触れない方の足を先に動かす

No.29:両足の幅を近くする

No.30:相手と正対する

No.31:相手に正対せず角度を作る


⑤フィニッシュ:「シュート・クロス」

No.32:ゴールを見ずにシュートする

No.33:様々な種類のクロス

 


最後までお読みいただきありがとうございます。

 

ボールフィーリング・クローズドスキルのトレーニングというと、リフティングや対面パス、ジグザグドリブルなどを思い浮かべる人も多い事でしょう。
それらが全く意味をなさないかと言えばそんなことはありませんが、せっかく時間を割くのであれば、「どんな場面で必要になるのか」「どこにこだわるべきなのか」といったように試合を想定して取り組んだ方が有意義になるはずです。

携帯に便利なWord・PDFタイプのキーファクター一覧表もご用意しましたので、ぜひチーム作りに役立ててください!

 

「ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター」のダウンロード(Excel・PDF)

ボールフィーリング・クローズドスキルのキーファクター

 

 

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