前回の続きです。
最初に行われたガイダンスでは日本サッカー協会(JFA)の取り組みや理念があらためて紹介され、B級コーチにはどのような役割や能力が求められるかという説明がありました。
合否の大まかな基準も示され、100点満点中60点に満たなければ不合格ということが分かりました。
ガイダンスが終わった後は、GKについての講義&実技です。
サッカー未経験者の私にとって、GKに関する内容はとても難しいものです。
これまでもGKトレーニングの講習会に参加したり本を読んだりしてきましたが、今回学んだ内容はより細分化されていて専門的なもので、知らない用語を講師の方に質問したりもしました。
どなたも質問されなかったので、「やっぱり皆さんレベル高いな~」と思っていたのですが、参加者の何名かが講師の方に「知ってた?」と尋ねられ、「知らなかった」と答えていました。
講師の方からも「質問するの勇気要ったでしょ?」と言われましたが、こういうところで恥ずかしがらず面倒くさがらず一番に質問できるようになったことは自分でも成長した部分だと思います。
(ちなみに知らなかった用語は「ブレイクアウェイ」です)
講義で大変なのですから実技はもっと大変です。
ボールをキャッチする時などのとっさに反応する必要があるシーンでは野球での守備の仕方がつい出てしまうので、「これはもう仕方ない」と割り切り、指導の際にはどこに気を付けたら良いかという事だけしっかりと頭に入れるようにしました。
そしてそのあと8対8のゲームに移ると、皆さんのレベルの高さを実感する事になりました。
普段小学生と一緒にやっている時には体験できないボールスピード・動きの量と質で、何もできませんでした。
ゲームが終わってヘトヘトになりましたが、夕食後にも講義がありますので休んではいられません。
疲れと緊張で食事が喉を通りませんでしたが、この状態は後期の最終日まで続きました。
初日の講義が「コミュニケーションスキル」だったので、だいぶ打ち解けることができたのですが、この辺りは考えられているのでしょう。
講義が終わるとやっと1日目終了。
同部屋には元JリーガーとJリーグ下部組織の指導者という凄い環境で5泊6日を過ごすこととなりました。
(お2人とも気さくで素晴らしい人間性の持ち主でした)
初日から疲労は激しかったですが、翌日には1回目の指導実践がおこなわれるため、気は全く休まりませんでした。
(「第5話:前期2日目」へ続く)
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