前回の続きです。
講習会最終日は冷たい雨の日でした。
この日は筆記試験に続いて閉講式をおこない終了です。
筆記試験は完全記述式でしたが、1科目を除いて問題なく対応できました。
閉講式ではこれまでの総括がおこなわれ、講師から「ここがゴールではなくスタートである」というお話がありました。
また、講師曰く「今回の参加者は今までで最もレベルが高かった」そうで、サッカー未経験の私では付いていけなかったのも納得です。
最後には、この講習会のサポート役であった補助学生の作成してくださった講習会のまとめ動画が披露され、指導者講習会のお約束であるクロージング動画で締めくくられました。
(このクロージング動画は、ブラジルワールドカップの映像をバックに、絢香さんの「みんな空の下」が流れるもの。感動的なので、できることならあの動画をいただきたいのですが、入手方法が分かりません。
年々映像が差し替えられていくのかもしれませんが、それでも構いませんので、このクロージング動画をお持ちの方、何かしらの情報をお持ちの方はご連絡をお待ちしております。
ちなみに、日本サッカー協会(JFA)に「動画をアップしてもらえませんか?」とお願いしたことがありますが、その後音沙汰なしです・・・。)
講師や他の参加者の方々と挨拶を終え、あとは傷心の岐路につくのみと思われたのですが、講師から思いがけないお話が。
「今グラウンドで学生がプレーしてるんだけど、彼らをプレーヤー役に指導実践の追試をしてみないか?」
まだ合格していなかった全員が賛成しました。
昨日の今日なので劇的に指導力が上がっているわけはありませんが、指導実践をクリアしなければ合格はできないので、合格の可能性が僅かであったとしてもチャンスをいただけるのはありがたい事でした。
プレーヤー役の学生は講習会の参加者と異なりミスが多いため修正のチャンスは多かったのですが、結果はまたしても不合格でした。
追試による合格者は1名のみで、それ以外の不合格者に対しては、
「追試日程が決まり次第あらためて連絡する。いつになるかは分からないから、準備をしっかりしておくように」
というお話をいただきました。
この文面だけだと絶望しか感じていないように思われるのが当然だと思いますが、実際のところは全くそうではありませんでした。
それはなぜか。
それは、この追試の際に、「どうすれば合格できるのか」「自分に何が足りないのか」が明確になったからです。
この時の気持ちは、目の前の霧が晴れたというか、何とも言えないものでした。
「今更かよ」と思われてもおかしくありませんが、「どうしたらよいかわからない」という状態で終わりそうだったところを、「合格できそう!」というワクワク感を持って帰路につくことができるようになったのは大きな変化でした。
既に合格していた参加者のうち何名かは追試を見ていてくださったのですが、
「前よりずっと良くなった」
「合格かと思った」
と言って下さいました。
「早くチームに戻って指導の練習をしたい!」
そんな気持ちだけが頭の中を支配していました。
(「第18話:後期~追試間①」へ続く)
(「第16話:後期5日目 」へ戻る)