前回の続きです。
前期から続いてきた講習会ですが、最終指導実践のおこなわれるこの日は、その中でも最も重要な日といえるでしょう。
この日は前回の反省を踏まえ、時間に余裕を持ってウォーミングアップと指導実践のオーガナイズを済ませ、開始の時間を待つことができました。
参加者同士で色々と話をしているうちに講師から集合がかかり、いよいよ開始です。
ウォーミングアップは、普段子供たちを対象におこなっている体を温める目的の内容と、自分の指導実践に繋げる目的の内容を両方取り入れておこないました。
凄くうまくいったという感じはありませんでしたが、目的はある程度果たせたように感じました。
そして、いよいよ指導実践です。
自分自身の中では大きな混乱もなく、今までの中では最もうまくできた指導実践でしたが、「何が問題なのか」「どうすればプレーが改善されるのか」ということがあまり伝わらず、指導によるプレーの向上があまり見られませんでした。
結果はその場で発表されるのですが、当然ながら不合格。
「全員で合格しよう!」と始まったのに1番手が不合格になってしまい、何とも申し訳ない気持ちになりました。
この日のうちにもう一度チャンスをいただけるとのことでしたので、講師の方と話し合って改善点を確認し、気持ちを切り替えました。
とはいいつつも、その後次々に合格していく他の参加者の方々を見て羨ましく思いつつ、どこが合格のポイントとなるのかこの期に及んで自分の中でハッキリしていませんでした。
全員が1回ずつの指導実践を終えた段階で、私以外にも数名の不合格者が出ました。
不合格者は2回目の指導実践に移るわけですが、ここで前年度の参加者でまだ合格に至っていないという方が加わりました。
話をしてみると、追試の指導実践を受けるためだけにいらっしゃったそうです。
講師の方が、
「B級のレベルに値する指導者をこの講習会で育てる責任が私にはある。
そのレベルに達したと判断できなければ決して合格にはできない。
ただし最後までそのためのサポートをすることは約束する」
という話を事前にされていましたが、お情けで合格にしてもらえるということが決してないという事をあらためて再認識させられました。
2回目の指導実践では、1回目を終えて不足していた部分の声掛けを意識しておこないましたが、今度はその他の部分がおろそかになってしまい、またしても不合格。
2回目を終えても合格できなかった参加者がもう一方のグループを含めて数名でてしまい、全員での合格はなりませんでした。
(追試を受けにいらした方も不合格でした)
完全に気持ちが落ち込んだ状態になりましたが、翌日には筆記試験があるため、何とか気力を振り絞って対策の勉強をおこない、最終日に備えました。
(「第17話:後期6日目(最終日)」へ続く)
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