前回の続きです。
みんなが恐れていたフィジカルトレーニングの日がやってまいりました。
サッカーでは様々な身体的要素をトレーニングする必要がありますが、ここでも体幹・瞬発力・ステップワーク・持久力などを向上させるトレーニングをおこないました。
最近のフィジカルトレーニングはボールを使って行うことも多くなりましたが、ほぼ使いませんでした。
やはり楽しくないです(笑)
自己流で何となくやるのと異なり、姿勢や力を入れる場所に気をつけておこなうと、キツさは増しますが効果的なトレーニングとなるのが実感できます。
全員一通りのメニューをこなしトレーニング終了となったわけですが、たくさんの器具や広いスペースを必要としないものもたくさんあったので、トレーニング前後のストレッチを含めとても参考になりました。
それなりのキツさはありましたが、前日に脅かされて身構えていたこともあり、「もう終わり?」という感じの方が強かったです。
そういう話をみんなでヒソヒソとしていましたが、声高に言ってしまうと追加のトレーニングが課されてしまう恐れもあり、誰もそういった発言はしませんでした。
午前中に体を酷使した後でも、午後には容赦なく実技が待っています。
東京都では味わえないグラウンドの横幅をしっかり使ったメニューだったので攻守ともにとても難しかったです。
それでも前・後期含め数少ないゴールをこのトレーニング中に奪えたので良かったです。
仲間からの「ナイスシュート!」という声は本当に嬉しいですね。
皆さんも私がサッカー未経験であることを承知しているので、大袈裟なくらい褒めてくれます。
フットサルに1人だけ混じっている女の子がゴールした時をイメージしていただくと分かりやすいでしょうか。
(この表現は差別表現にあたりますか?)
でも、それだけでも以降のプレーが積極的になりましたし、指導者の態度やコーチングの重要性を身を持って体験できました。
その後、夜の講義へと移り、審判についての講習を受けました。
主に映像を観ながらの講義でしたが、「オフサイドか否か」「ファールか否か」「カードを出すか出さないか・出すとすればイエローかレッドか」など、講習生の中でも意見の分かれる難しいプレーばかりでした。
これを即座に判定しなければならないわけですから、審判にはもっとリスペクトの態度を示さないといけませんね。
この日の最後は、翌日おこなわれる指導実践のテーマの割り当てが発表されて終了となりました。
どうやら前期と同じものは当たらないらしく、前期でものすごく難しいと感じたテーマは避けることができました。
後期の指導実践がより重要というのであれば、むしろ「前期で難しいテーマを受けておいてよかった」と感じました。
結局この日の実技でおこなったテーマが割り当てられ、指導案を作成したりノートパソコンに入れておいた試合動画を見ながらイメージトレーニングをしたりしてから眠りにつくこととなりました。
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