この記事でわかること
- 「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」のおすすめポイント
- 「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」の注意ポイント
この記事では上記の疑問を解決していきます。
勉強のできる子を見て、「同じ授業を受けているのになぜ?」と不思議に思った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
勉強に限らずスポーツにおいてもそれは同様でしょう。
この著書は例に漏れずそんな疑問を抱いた著者が、自身の様々な経験から見つけ出した「できる人の共通点」をまとめたもので、選手とコーチ・親子など様々な関係性において活用可能です。
私はこの本を読んで、それまで何気なく使ってきた言葉にそれぞれどのような効果があるのかを認識することができ、よりコーチングの質を高めることができました。
どのように指導現場で役立てられるのかというおすすめポイントだけでなく、購入前に知っておきたい注意ポイントも隠さずご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
こんな指導者におすすめ!
こんな指導者におすすめ!
- 子どもたちに受け身でなく自主的にサッカーの練習に取り組むようになってほしい方
- 高い自己肯定感を持った選手に育てたい方
- トレーニングの効果をより上げたいもののチーム練習の時間が限られているという方
- コーチングの質を上げたい方
- チームに所属しているコーチの質を上げたいと思っている監督の方
- 保護者から「子どもにどんな声がけをしたらよいかわからない」と相談されている方
おすすめポイント
1.「自ら考え行動できる人間に育てる」ことを目的としている
より効率的に勉強やスポーツの成果が出せる方法が分かったところで、その方法を知っている人が身近にいなくなったり、何かを無理強いしなければできない方法であったりすれば、賛同できる理論にはなり得ません。
その点この本は、マジックワードを使用した声がけ・問いかけをすることにより「自分の頭で考える子」になってもらうことを目的としたものなので、自立した人間に育てるという本当の意味での成長に繋げられる内容になっています。
2.「マジックワード」が普段の会話で自然に使えるものである
この本を読む最大の目的は、「10のマジックワード」を効果的に使えるようになることです。
しかし、いくらマジックワードの有効性を認識できたところで、覚えられないような難解な語句であったり、日常会話で使用するには不自然な言葉であっては、何の意味もありません。
登場するマジックワードにはそうした心配は当てはまらず、「今日から使おう!」と意識的に会話に組み入れても不自然になりません。
3.マジックワードの使い方について立場ごとの使用例がある
同じ内容を伝えるにも、自分や相手の立場が変われば伝え方を工夫する必要が出てきます。
「これは職場では使えるけど、チームでは使えないな・・・」などとなってしまえばサッカー指導者にとってのマジックワードの魅力は半減してしまいますが、そうはなっていません。
以下のような様々な状況が想定された具体的な使用例が紹介されています。
・親から子ども
・上司から部下
・先生から子どもたち
・自分に対して
これにより、読者は自身が使用する状況に近いものを参考にすることができます。
4.マジックワードを使用する際の「7つのNG」が紹介されている
勉強やスポーツができるようになるマジックワードを知ることができたら、誰しもがどんどん使っていきたくなるでしょう。
この本が親切なのは、そんな方に向けて「どのように使っていけばよいか」だけでなく「使用上の7つのNG」も併せて紹介されているところです。
どう使うかとどう使わないかを両方知ることで、マジックワードをより効果的に使用することができます。
5.各マジックワードにどんな効果があるのか分類されている
各マジックワードについてそれぞれの効果が記載されており、種類ごとに分類されているのも便利です。
「10個のマジックワードを使用していけば子供が成長していきますよ」と言われた場合でも使っていくことはできますが、時には「この子のこういう能力を伸ばしたい」と思うこともあるでしょう。
そんな時には本を読んで各マジックワードの効果を確認し、適切なものを選択して意識的に使用することができます。
注意ポイント
1.サッカーの事例がない
スポーツシーンを含め様々な場面で応用が利く内容ではありますが、学校での勉強の話などが中心でサッカー指導の事例はありません。
頭の中でサッカー指導の場面に変換して活用しましょう。
2.マジックワードが目新しい言葉ではない
おすすめポイントの「2」において「マジックワードが普段の会話で自然に使えるものである」とお伝えしましたが、これをマイナスポイントととらえる人もいるかもしれません。
つまり、「今まで聞いたことのなかった新しい専門的な言葉を知りたかった」「今までも使ってきた言葉だった」というようなケースです。
「新しい言葉を知って、自分が成長している実感を得たかった」ということもあるでしょう。
しかし、今まで使用してきていた言葉であっても、その言葉にどのような効果があるのかまで認識して使用してきた人は少ないはずです。
使い古された言葉であってもより有効に使うことができれば選手を成長させることができますので、そこにサッカーコーチとしての喜びが感じられるはずです。
3.あっという間に読み終わってしまう
育児・教育ジャンルの本の中には専門的な内容のため読み進めるのに時間がかかるものも多くあります。
この本はそれと異なり難解な理論や言葉が出てくることがないため引っかかる箇所もなくスムーズに理解することができ、あっという間に読み終えることができてしまいます。
それをよしとする人がいる一方で、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
まとめ
この記事のまとめ
「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」のおすすめポイント:
- 「自ら考え行動できる人間に育てる」ことを目的としている
- 「マジックワード」が普段の会話で自然に使えるものである
- マジックワードの使い方について立場ごとの使用例がある
- マジックワードを使用する際の「7つのNG」が紹介されている
- 各マジックワードにどんな効果があるのか分類されている
「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」の注意ポイント:
- サッカーの事例がない
- マジックワードが目新しい言葉ではない
- あっという間に読み終わってしまう
最後までお読みいただきありがとうございます。
上記の通り、サッカーの技術や戦術についての書籍ではありませんが、指導力の向上につながる要素がたくさん詰まっています。
一生懸命指導しているのに選手に成長が見えなかったり試合に負けたりすれば、「こんなに頑張っているのにどうして・・・」と思ってしまうコーチもいることでしょう。
しかし、「よそのチームの選手に比べてセンスがない・素質がない」などという根拠不明な理由で自身を納得させてしまう前に、指導者にできることはたくさんあります。
「自分の考えていることをより正確に選手に伝える方法はないのか」
「より選手の成長させるコーチング・声がけ・問いかけはできないものか」
そのように考えるサッカー指導者に向けたヒントや具体的な方法がこの本にはたくさん書かれていますので、この記事を読んで興味を持っていただけたなら幸いです。